アルゼンチン料理、アサードとは？【アルゼンチン在住者による】

こんにちは、いずみ（@izum_i_nsta）です。

現在アルゼンチンに住んでいますが、
何を隠そうアルゼンチンは牛肉大国です。

アルゼンチン人は、アサード（Asado）と呼ばれる
アルゼンチン式のBBQをだいたい週一（もしくはそれ以上）で食べます。
家族や友人同士で集まるときは、基本アサードです。

それでは、アルゼンチンが誇るアサードの紹介です。

人間よりも牛の方が多い国。

アルゼンチンは日本の7.4倍の広大な土地を有し、
人口は日本の３分の１ほどの国です。

そして、牛の数が人口を上回っています。
１人当たりの牛肉の消費量は、日本の７、８倍です。

2019年にようやくアルゼンチン牛の輸入を始めたという事もあり、
日本では、あまり知られていないかもしれませんが、
世界有数の牛肉生産国であり、
ヨーロッパや北米ではアルゼンチンの牛肉は良質な事で有名です。

日本の焼肉とは全く違う豪快なスタイル。

写真は家で友人たちと集まって、アサードをしたときのものです。

アルゼンチンは大抵どの家庭にも
このParilla（パリーシャ）と呼ばれるグリルがあります。
ちなみに、アサードを提供するレストランの事もパリーシャと呼びます。

日本のBBQのようにみんなで焼くのではなく、
基本的にAsador（アサドール）と呼ばれる焼き担当が１人いて、
火を起こして、焼くところまで全てアサドールがやります。
それをみんなで食べる、といったスタイルです。

アルゼンチンでは、基本的にアサドールは男性です。
女性はその間にサラダ等を用意します。
他の男性は、ビールを飲んだりして世間話ですかね笑

牛肉の部位がめちゃくちゃ多い。

陽気な笑顔で迎えてくれています。
肉屋さんに行くと、売られている肉は８割が牛肉です。

その部位は実に豊富で、アルゼンチン人でもよく分からないという人もいますが、
私が分かる範囲でご紹介させて頂きます。

Bife de Chorizo（ビフェデチョリソー）、サーロイン
Bife de Lomo（ビフェデロモ）、ヒレ肉
Asado（アサード）、骨付きのリブロース
Vacio（バシオ）、ばら肉
Bife de Costilla（ビフェデコスティーシャ）、Tボーンステーキ
Entraña（エントラーニャ）、ハラミ

もっとたくさんありますが、この辺で止めておきます笑

牛肉は余すところなく食べる！

日本は他の国に比べて、動物の内臓をとても食べる国だと思います。
私自身、焼鳥なんか食べるときは、ハツやレバーが大好きです。
白子やあん肝なんかも大好物です。

しかし、牛肉に関してはここアルゼンチンも負けてはいません。

紹介していきたいと思います。

私のお気に入りのRiñon（リニョン）、腎臓です。
パセリとにんにくのソース、サルサプロベンサルがよく合います。

Chinchulin（チンチュリン）、小腸です。
日本でもモツやホルモンとして食べますが、
切り方なのか何なのか見た目はだいぶ変わります。

Molleja（モシェハ）、胸腺です。
日本では、シビレと呼ばれているみたいですね。
ちなみに英語ではsweetbreadというのですが、
オーストラリア時代に”甘いパン”！？と驚いた記憶があります笑

この三種類の内臓に加え、アサードの定番なのが二種類のソーセージ。

肉屋さんに行くと、写真のように吊り下げられて売られています。

こちらが通常のソーセージ、Chori（チョリ）。
色の黒いものが血のソーセージ、Morcilla（モルシーシャ）です。

アサード以外で食べられるのが、タン、レバー、心臓、脳みそ（！？）、ハチノスなどです。

日本以外でこんなに内臓を食べる国は珍しいと思います。

パリーシャ：アサードを提供するレストラン。

もしアルゼンチンに旅行で来られる場合は、
このアサードをレストランで食べる事になると思います。

もちろんこんな高級な感じのパリーシャから

こんなローカルな感じのパリーシャまで

幅広いです。
ローカルなパリーシャでは、安い値段で美味しいアサードを頂くことができます。

終わりに。

日本の牛肉も世界に誇れるものがありますが、
牛肉に関してはアルゼンチンも負けていませんし、
とても美味しいです。

魚文化の日本人である私は、正直、
たまにアサード続きでもう肉いらない笑　となる事もありますが笑

アルゼンチンに来られた際は是非食べて頂きたいです。

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