こんにちは、いずみ(@izum_i_nsta)です。
筆者は以前、中東ドバイを拠点とするエミレーツ航空で
客室乗務員として働いていました。
今回は心に残っているお客様との心温まるエピソードについて書きたいと思います。
ちなみに、私が飛んでいた頃は胸に国籍のバッジを付けていた時期があり、
私はもちろん日の丸を付けていました。
キットカット。
クウェート便にて。
ドバイからクウェートまでは50分程度で、エミレーツで最も短いフライトの一つです。
私のジャンプシートの前に座っていた若いクウェート人の青年が、
私の胸の日の丸を見て話しかけてきました。
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日本人?
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そうだよ。
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今、日本からの帰りなんだ!
新幹線にも乗って色んな街に行って、すっごく良かった!
日本が大好きになったよ。
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そうなんだ!良かったね。
日本を好きになってくれて嬉しいよ。
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あっ!
と言って、背負っていたリュックから抹茶味のキットカットを出して私にくれました。
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これあげる!
クウェート人に日本のお菓子を貰うとはとても予想外でしたが、
心がとても温かくなりました。
日本語ぺらぺらのガーナ人。
アフリカ、ガーナの首都アクラ便にて。
あるガーナ人の男性が、胸の国旗を見て話しかけてきました。
それもやけに流暢な日本語で。
話を聞くと20年以上日本のそれも山形に住まれている方でした。
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日本ではガーナというとロッテのガーナチョコが有名ですよね。
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ガーナのチョコは苦いんだ。
日本のチョコは甘くて美味しいから、お土産にいっぱい買ってきたよ。
と。
実際に、アクラでチョコレートを買ってみましたが、
日本のチョコの方がずっと美味しかったです。
ガーナでは、カカオが採れるんですね。
アフリカの子供たちが、自分たちの採ったカカオでできた美味しいチョコを
気軽に食べられる日が来て欲しいものですね。
身振り手振りの中国人。
中国便にて。
忙しいフライトが終わり、無事に中国に着陸しました。
ドアが開くのを待っていると、ある中国人女性に話しかけられました。
英語は話せないようです。
私も中国語は分かりません。
すると、身振り手振りで何かを伝えてきます。
飛行機の着陸の真似をして、拍手。
着陸が良かったことを伝えたかったんですね。
必死に伝えてくれたその女性がとてもかわいらしくて、
ほっこりした気持ちになったのを覚えています。
その後、しっかりその便のパイロットに伝えておきました。
いたずらファミリー。
フランス、パリ便にて。
エミレーツの機内にはポラロイドカメラがあり、写真を撮るサービスがあります。
食事のサービスがひと段落し、
他のクルーと一緒にカメラを持って機内を回り、
お子様連れのお客様などにお写真いかがですか?と声をかけて回っていました。
あるお子様連れのパパに声をかけると、
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しーっ!
ママは席で眠っています。
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そのまま写真を撮って!
娘さんとパパ、眠っているママの記念写真を撮ります。
シャッター音でママが起きます。
とても恥ずかしそうにして笑っていました。
いたずら好きなパパですね。
とっても幸せそうな家族にこちらまで心が暖かくなりました。
同郷のお客様。
日本便にて。
ある日本人女性と話す機会がありました。
話しているうちに、私はあることに気がつきました。
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もしかして九州の方ですか?
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え!分かります?
方言です。
筆者は宮崎県出身ですが、その女性も宮崎県の方でした。
話をする機会のないお客様も多くいらっしゃる中、偶然話した方が同郷だったこと、
ドバイに向かう飛行機の中で、宮崎弁を話せたことが嬉しかったですね。
彼がお客さんとして乗ってくれた便で。
アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス便にて。
筆者にはアルゼンチン人の主人(当時の彼)がいますが、
そのフライトは彼がお客さんとして乗ってくれていました。
もちろん私は彼のいるエリアのサービスを担当し、
何度か彼に話しかけに行っていました。
彼のいるエリアで食事のサービスをしていると、
彼の近くに座っていた他のアルゼンチン人男性が、
当時一切分からなかったスペイン語で、にこにこしながら彼に何か言いました。
フライトの後に彼にあの男性が何と言ったのかを聞くと、
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彼女、君に気があると思うよ。
と言われたそう笑笑。
その男性の頭の中で色んな妄想が繰り広げられていたのかと思うと
とても面白かったのを覚えています。
終わりに。
いかがでしたでしょうか。
エミレーツをやめて数年経ちますが、
今も心をほっこりさせてくれるお客様とのエピソードです。
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コメント
“彼女君に気があると思うよ”
想像したら面白いね!笑
めっちゃ面白かった!まさか、付き合ってるとは思わなかっただろうね笑