客船で働くクルーの生活って?【元客船クルーによる】

海外お仕事リアル

こんにちは、いずみ@izum_i_nsta)です。

皆さんは豪華客船には乗られた事ありますか?
ここ数年、日本でも流行っていますよね。

優雅でゆったりとしたイメージがあると思います。

では、ゲストのゆったりした船上での生活を支えるクルーって
一体どんな生活をしてるの?

今回は、実際に客船で働いた事のある筆者の経験を書いてみたいと思います。

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どんな職種があるの?

客船で働くと一口に言っても、色んな職種があります。
客船は、例えるなら大きなホテルが移動しているようなもの。

客室、レセプション、レストラン、バー、売店、プール、劇場、スパ、カジノ、
といった施設があり、それに合わせた職種の人たちが働いています。

ハウスキーピング、レセプショニスト、クリーナー、料理人、ウェイター、
バーテンダー、ダンサー、歌手、エステティシャン、カジノディーラーなどなど

それに加え、船を動かす人、緊急事態に備えた人たちが必要です。
操縦士たち、エンジニア、医師、看護師などなど。

実際に筆者が載っていた船では、
約2千人のゲストに対して、約千人のクルーが働いていました。

筆者は、レストランのウェイターでした。

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どんな人たちが働いてるの?

日本の船なら日本人相手なので、
日本人が多い、もしくは外国人も日本語を話せる人が多いと思います。

筆者が働いていたのは外国船で、
日本クルーズをしていたにも関わらず、日本人は少なかったです。
同僚のほとんどは外国人でした。

圧倒的に多いのはフィリピン人。
他は、タイ、インドネシア、インド、ウクライナ、ルーマニア等。
職種によって稀にいるのが、イタリア、イギリス、アメリカ。

基本的に、物価の低い国の人たちが多いです。
その理由はこちら。

休みがない!?

客船で働くクルーは、基本的に数ヶ月間休みなしで働いています。
私の場合は、6ヶ月間一日の休みもなく働きました。
ですが、外国人クルーたちは9ヶ月の契約が一般的でした。

それって違法じゃないの?
と思われるかもしれませんが、海上では
ILO海事労働条約という規定が適応される為、合法です。

この条約に含まれるのが
労働時間は、時間外労働を含めても最長1日14時間、7日間72時間まで。
というもの。

休みを与える規定は一切ございません笑。

休みがないのに加え、1日の労働時間も長いです。
(もちろん職種によります。)

海上では、契約期間中、数ヶ月間ぶっ通しで働いて、
数ヶ月の休みがもらえる、というのが当たり前です。

筆者の場合は、正直体力的には大丈夫でしたが、
契約が終わる頃は精神的に限界でしたね。

しかし、この経験のおかげでちょっとやそっとの労働条件では
弱音を吐かなくなりましたね笑

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どこで寝泊まりしてるの?

船で働くクルー用の部屋があります。
職種や役職によっては、ゲストと同じような部屋である事も稀にありますが、
基本的には2〜4人で相部屋です。

大きな客船の中の基本的に海面下にあり、窓がありません。

船内には、クルーの為の施設もあります。
クルーバー、クルーメス(食堂)等。

制服はクリーニングしてくれますが、
その他の私服は共用の洗濯機で個人で洗います。

職種によっての待遇の差とは?

先程から、”職種によって”と数回言いましたが、説明させて頂きます。
前述したように、客船には多くの職種があります。

その中でも、もちろんキャプテンや医師は高収入で高待遇です。
その他にも、船内ではランク分けのようなものがあり、
私のようなレストランのウェイターは、とても下のランクでした。

クルー用の部屋はランクによって全くの別物です。
クルー用の食堂もランクによって別の食堂がありました。
ランクが上の職種だと、ゲスト用のバー等も利用可能でした。

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でも、働いて良かった!

と、ここまで色んな事を言いましたが、
結論としては、本当に良い経験でした。

それまでは知らなかった世界を知りました。

船の中ではプライバシーがほとんどありません。
だって、仕事が終わって食堂に行ってもクルーバーに行っても
嫌いな上司も仲良しな同僚もいるんです。

でも、だからこそとても仲の良い友人ができます。

それも私の一つの財産です。

終わりに。

いかがでしたか?

良ければこちらの記事も併せてご覧ください。
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