エミレーツ客室乗務員の平均勤続年数が低い理由って?【元エミレーツCA】

海外お仕事リアル

こんにちは、いずみ@izum_i_nsta)です。

筆者は以前、中東ドバイを拠点とするエミレーツ航空で
客室乗務員として働いていました。

こちらの記事で福利厚生について書きましたが、
エミレーツCAの福利厚生ってどうなってるの?【元エミレーツCA】
とても魅力的ですよね。確かにそうです。

しかし、エミレーツは他の航空会社と比べて
クルーの平均勤続年数が低いんですよね。

半数は5年以内に辞めていくように思います。
実際、筆者は2年半で辞めました。

今回はその理由について書いてみます。

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体力的にきつい。

エミレーツCAは毎月、90〜110時間ほど飛びます。

数字だけ見てもあまり想像がつきにくいかもしれませんが、

このフライングアワーは他の航空会社と比べて多く、
実際とても疲れます。

加えて時差の影響もありますし、
普通の人が寝ているはずの夜中に飛んでいることもしばしば。

通常の仕事よりも休みは多いですが、
その分、身体的にとっても疲れます。

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乗客のストレス。

もちろんお客様あってこその航空会社です。

ですが、やはりストレスは生まれますよね。

エミレーツは文字通り世界中の国々に就航していますので、
もちろん乗客も多国籍、文化も教育レベルも様々です。

小さい頃から家にお手伝いさんがいるのが当たり前な文化の人たちもいます。
そんな家族の子供達は当然、私たちクルーのことも同じようにしか思っていません。

貧しい中で育ち、物をもらうことに慣れていない人たちもいます。
飛行機内の無料でもらえるものを根こそぎもらおうとします。

無理な要求をしてくる人もいます。
人種差別を受けることもあります。

こちらがお客様に対して払う敬意を、返してもらうことが
決して当たり前ではないのです。

なので、日本線のようなほとんどのお客様が敬意を払い返してくれるようなフライトは
エミレーツクルーの間でもとても人気があります。

が、そんなフライトは稀です。

初めましてのクルーたち。

エミレーツはとても大きな会社で、何万人というクルーが働いています。

そんな中で同じクルーと飛ぶことは珍しく、
毎度のフライトで初めましてのクルーと働きます。

そんな環境は良くも悪くもあります。

プラスの面として、
この人苦手だな〜と思う人とまた働く必要がないこと笑。

マイナスの面として、
気の合うクルーともまた働くチャンスがほとんどないこと。

もちろん本人の性格にもよりますが、
言い換えると友達を作るのが難しい環境でもあります。

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家族と離れて暮らす。

エミレーツは世界各国からクルーを集めていますが、
全員がドバイ拠点

自分の国を離れてドバイで暮らさなければなりません。

家族や友達が恋しくて、休みの度に自分の国に帰るクルー、
フライトで自分の国にばかり飛ぶクルーもたくさんいます。

前述したように友達を作るのが難しい環境で、
家族とも離れて暮らさなければならない。

これは長期で見るとマイナス要素になり得ますね。

社員寮のシェア。

こちらの記事でも紹介したエミレーツの社員寮。
エミレーツCAの福利厚生ってどうなってるの?【元エミレーツCA】

無料です。

なので文句は言えませんが、それでも、いい大人が全くの他人、
しかも国籍も文化も違うクルーと暮らすのは簡単ではありません

結婚して家族を持てば社員寮を出ることもできますし、手当も出ます。

ですが、基本的には社員寮でのシェアになるので、
それがストレスになる場合もあります。

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ドバイという都市。

ドバイについてはこちらの記事で詳しく書いています。
ドバイって実際どんなところ?【元ドバイ在住者による】

ドバイというとお金持ちな印象があるかと思いますし、
観光で行ってすごく良かったーという方も多いかと思います。

しかし、住むとなるとまた別問題
永住権が取れないことや暑すぎる気候、宗教など理由は様々ですが、
ドバイで家族を持ち、子供を育てるところまではまだしも、
老後を送ることは考えにくい都市です。

個人的にはドバイは好きではありませんでしたし、
長く住みたい場所では決してありませんでした。

終わりに。

マイナスな面も書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

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